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ウェザーストリップ継ぎ足し補修 Part I

 

E32のボディは当時のベンツW140系とタメを張る強固なシェルを持っている。 このボディだけでも十分でだが後期の750には全面2重ガラスが装備されているので走行時はとてもし静かで快適な車である。 静かであればあるほどちょっとした風切り音が気になってくる、通常では気付きにくいがセルフ洗車機等で水滴飛ばしのための強力風圧が掛かったときにリアクウォーターガラス上部から「バフォー」と風が漏れる音を聞いてしまった。  ドア周辺を見るとウェザーストリップが浮いている、この浮きは車内から見てもピラー上部の内装に隙間が出来て貧乏臭く見えるのでこれも同時に解消したい。

風の侵入音を聞いてしまった以上気になるのでウェザーストリップを調整する事にした。  実車を見ると各隅のストリップがかなり浮いている、全体の長さは変えられないので一箇所を詰めると他が浮いてしまうため切断して広げるしかない。

   

これはストリップを切断した断面である、元は1本だがサイドステップ部分で接着とゆうか融着と言うかされているのでその部分でカットしてしまう。

内側に脱落防止のプラスチックガイドが返りとして外に3本・内に2本付いている、内張りのベロアとの間はプラスチック材で充填されており国産車によくある太めのゴムひも状を挟んだようなちゃちいつくりでは無い。 ストリップ自体結構硬い造りとなっているが外側のゴム部分は経年劣化はさける事はやはり出来ないようだ。

   
画像では少し押し込んだ後なのであまり隙間は無い様になってしまった、実際は後部寄りから見ると隙間から車内が見えそうな状態であった。  ちなみに浮きが大きいとドアのクローズ時に抵抗が大きくなるだけでなく特に上部サッシュ全体が浮き隙間が出来るのでドアにも良くない。(長期に渡り放置したので若干サッシュが広がっていた)

カットしたストリップを上 部まではがし再度手の腹で打ち込んでいく、何かたたくものでやりたいが無茶をするとベロアやゴムを傷めるので手の方を痛めることにした(爆)

ストリップ自体は縮むはずは無いのだが明らかに縮んでいるのである、当然ながらきっちりセットしていくと長さが足りなくなるはずである。

   

新品のストリップを購入した場合は長さが足りるのかどうかは分からないが、現状の物を調整した場合は当然ながら長さは足りなくなった。

誰かの言葉では無いが「想定の範囲である」さてここからが補修となるが、この足りない部分にストリップの代替えとなるものを作りこむこととした。 見ての通り指2本程の不足が発生している。  何故?(ーー;

   

ホームセンター等で入手可能なゴムロール、値段は¥200程度である厚さも何種類かあるので適当なものを選択すればよい。 たけは2mmと3mmを持っていたので今回はしっかりとした3mm厚のロールを使用した。

本当はドアハンドル部のゴム補修に使う予定だったのだが、まーいいか。

   

同じ幅で切断し片面に強力両面テープをセットする、ボンドや瞬間接着材でもよいが万一剥ぎ取る必要があるときにそれでは塗層が剥がれてしまうのでズレがでなければ良しとした。

   

丸く折り込むため画像のように下向きに接着してよく張り付けを行う。

   

指で軽く曲げこんで左右のストリップと段差が出来ないような形にしたらサイドステップガイドをはめ込んでしまう、最初のトライでは長さがちょっと足りなかったのでしたコツが いったが2個目以降はゴムシートを少し長めにカットしておいて裏側に両面テープで仮付けする方法をとった、こちらは比較的楽である。

   
ストリップは浮いているときの車内画像である、このままではやっぱり恥ずかしいのでバンバン打ち込んでいく。
   
こちらは打ち込み後の画像である、綺麗にフィットしていますこれならOKですね(^^)
   

同じゴムなので質感もよく大きな段差も無いので見た目はさほど違和感は無いように思う、意外と丸みも自然な感じで仕上がった。  徹底してこだわるのであれば補修分と元のストリップを瞬間接着材等で着けてしまえば良いだろう。 今回はのちのロードテストもあるので暫くそのままにする事にした。

   

まーストリップ自体は短いままでも実用上問題は無いのだが見た目貧乏臭くなるのでこれはグッドである。

肝心の遮音や通気漏れだが、補修後は見事に解消されさらに快適な空間が出来上がった、運転席など使用頻度が高いドアはストリップ自体に穴が空く等のトラブルがよく発生するが 場所によっては有効である。 但し、広範囲の補修には向かないのでその時は交換です。

下周りの継ぎ足しは防水状特に問題無いと思われるが更に気密性と防水性を完全にするため次回は接着編をお送りする予定である。

   

 


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