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シートヒータースイッチの補修

 

750の電動皮シートにはシートヒーターがオプション装備されている

皮シートは言うまでもなく豪華装備でありパッセンジャーもとても気持ちがよいものである。 しかし以外にもこれが冬場に乗るとその冷たい肌触りに身が縮み上がる思いをしばしば体験する。

当然ながらフラッグシップカーの750シートにはシートヒーターなるものが装備されている。 それも贅沢にも前後全てのシートに装備である、そしてヒーティングコントロールも強弱設定がある。

たけ号のシートヒーター装備には特に不具合は無いのだが夜間走行時にスイッチを見るとランプ切れを起こしている、このランプは麦球を使用しており補修パーツとしては供給されていない。 修理する場合はスイッチ丸ごとの交換となる。

別に交換してもよいのだが、こういったパーツは意外に高かったりするETKで調べるとなんと\13,755- (ーー; 見間違いでは無いだろうかと思う値段である。 問題が拡大するのも困るので分解メンテをしたいがへたをして動作不良になるとこの出費を覚悟せねばならない何とも困ったものだ。 幸い自宅のストックパーツに電動シートが一式あるのでこちらのパーツを分解メンテして確認する事にした。

 

いきなりシートがバラされていますが、ヒータースイッチごときを外すのにここまでやる必要は全く有りません(笑)。

ケーブル補修をしたときについでの作業だったのでとりあえずの画像です。

 

さて、問題のコントロールスイッチです。

見た目は単純なシーソースイッチです、一見すると分解出来そうに見えませんが精密ドライバーなどで丁寧にこじるとケースが外れます。

場所が場所(シート横)なので何やら食べカスなどのゴミがいっぱい付着しています(笑)。

両サイドに見えるのが麦球です、球切れ等の場合これをLED加工しているオーナーもいます。 

がっ、知ってました? この麦球を使用しているユニットは結構ダブル電圧制御をしている回路が多いのです。 つまり点燈時の明るさが2段階となります、このスイッチではプッシュ時にフル光量点燈、オフ時(夜間スモール時)にハーフ光量点燈です。 (制御はGM/RMでやってます)

麦球に断線が無ければ単なる接点不良なのでスライドスイッチのお掃除をします。

上が清掃後、下が清掃前。 見るからに違います(笑)。

 

このスイッチは麦球にトラブルは無いので特に補修の必要はありません。

ちなみにこのスイッチや制御側のGM/LMには球切れ警告は無いのでランプが切れても実用上は問題は無い。 ただ片方が切れるともう片方のランプが常時フル点燈になる事が確認できたのでランプ切れか接点不良かの判断はしやすいことが解った。

 

なるほどー、ベアリングサポートスイッチですか。 って、エッ? やば?

賢明な諸氏はお分かりだろうか? ベアリングサポートのカバーはうつ伏せに向けると? 当然落ちます(笑)、上の画像のシーソースイッチもうつ伏せにするとバラバラになります。 合体が出来ない。。。

本来ベアリングはフリーなのだが接合が出来ないのでベアリング土台を少しだけ接着してから合わせる事で問題解決。(^^)

 

電動シートにはこの「シートヒータースイッチ」以外に「ランバーサポートスイッチ」と「シートメモリースイッチ」がある。 ランバーサポートスイッチは構造的に同じなので致命的な問題が発生したときは流用が可能である。

余談だが、E32のシートヒーターはとても優秀である。 冬場であってもスイッチを入れると30秒とたたないうちに効果が実感できる作動性能を誇る、エンジンが冷えていてエアコンヒーターがなかなか効かない状態でもこれさえあれば寒さに凍えることは無い。

スイッチは「強」のままで放置してもバッテリーや電装負荷の影響を考慮して10分程度で自動的に「弱」モードに切り替わるようにもなっています、大したものです。

 

 


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